エージェントパネルのコレクターが23種類に拡大
dhhがomacom/omarchy#14040をquattro開発ブランチにマージし、エージェントパネルのコレクターを6種類から23種類に増やした。デフォルトエージェント用のランチャーも9種類追加された。共通ルールでは、トークンを請求元のプロバイダーに一度だけ計上し、確認に失敗しても利用可能な上限情報を保持する。また、認証の問題と使用量データを取得できない状態を区別する。
この統合には、コミュニティからの貢献や、レビューとファジングで見つかった問題への修正報告が含まれる。ただし、検証範囲には限りがある。ログイン済みサービスから返される上限、プラン、残高の情報は実際のアカウントでは確認されておらず、ランチャーのインストールテストもx86_64のみで行われた。
エージェントパネルでのサインインとAPIキー入力を提案
dhhがomacom/omarchy#16520を提出し、エージェントパネルの追加画面をClaude Code、Codex、Grok以外にも広げることを提案した。この未マージの提案では、9種類のサブスクリプションへのサインインと、9社のプロバイダーへのAPIキーの貼り付け入力に対応する。対応プロバイダーを別の場所で設定する手間を減らすものだ。
提案されたキー入力の処理では、認証情報を標準入力で渡し、アクセス権を制限して保存する。プロバイダーがキーを拒否した場合は、以前の設定に戻す。提出内容にはサンドボックスとインターフェースの確認結果が記載されているが、実際のサービスでサインインやキーの検証を完了したとの報告はない。
通知にアクションボタンとキーボード操作を追加
dhhがomacom/omarchy#16466とomacom/omarchy#16471をquattroにマージした。Omarchyの通知には最大3つのアクションボタンを表示できるようになり、Super + Ctrl + カンマで通知デッキに明示的にキーボードフォーカスを移せる。数字キーでボタンを実行し、Enterでカードを開き、Deleteで閉じる。通知の消音操作はSuper + Ctrl + Alt + カンマに変更された。
レビュー中、dhhは、マウス操作で別のアプリを開く前にキーボードフォーカスを解放する修正と、画面内に収まるカードだけを移動対象にする修正を報告した。関連するquattroのコミットomacom/omarchy@5bd0b6458bdaでは、画面録画の保存通知にOpenボタンとOmacutボタン、サムネイル、録画時間、ファイルサイズが追加された。
パネルが位置に合わせて変形し、内容の追加に応じて拡大
dhhがomacom/omarchy#16470とomacom/omarchy#16469をquattroにマージした。パネルはバーのアイコンから広がるように開き、開くときよりも速く閉じる。同じバーセクション内では、カードの切り替えに合わせて滑らかに変形する。通知の表示と退場にも緩急のある動きが加わったが、キーボードで閉じる操作は引き続き即座に反映される。
続くコミットomacom/omarchy@59d6f7f1f09cでは、開いているパネルにWi-FiスキャンやBluetoothの検出結果が追加された際、高さの変化がアニメーションするようになった。別のquattroのコミットomacom/omarchy@6ddadd450308では、共通設定を経由せずに指定されたアニメーション時間を検出するチェックが加わった。ユーザーがアニメーションをオフにしたときに、動きが残らないようにするためのものだ。
インストーラーが最初に言語を選択し、対応するコンソールスクリプトを翻訳
dhhが、
omarchybotによるomacom/omarchy-iso#297をquattroにマージした。インストーラーは言語選択から始まるようになり、英語に加えて35言語の翻訳を提供する。選択した言語はインストール後のシステムにも引き継がれる。キーボードの初期設定も言語に合わせ、該当する場合は首都のタイムゾーンをフォールバックとして使う。
コンソールフォントの制約は引き続きある。日本語、アラビア語、ベトナム語などはインストール後のデスクトップ用に選択できるが、インストール画面は英語のままとなる。その後のquattroのコミットomacom/omarchy@4fa93e9f4c4fとomacom/omarchy-iso@31a65f89511aでは、共通セットアップフォームがOmarchyの翻訳カタログを直接読み込めるようになった。これにより、インストーラーで英語の文言を置換していたラッパーが不要になった。
Gitのユーザー情報設定をインストール時から初回ログイン後へ移動
dhhが、
omarchybotによるomacom/omarchy#16288をquattroにマージした。Gitの名前とメールアドレスの入力は、初回ログイン後のSetup Git通知に移された。セットアップコマンドではGitHubへのサインインも選べる。Gitのユーザー情報がすでに一通り設定されていれば、通知は表示されない。
対応するISO側の変更は、omacom/omarchy-iso@2390bbb0fe33としてquattroにコミットされている。インストール画面と無人インストールの入力項目から、Gitのユーザー情報が削除される。スクリプトによるセットアップでは、代わりにインストール後に新しいコマンドで設定する。
Mac向けパッケージのコミットで起動メニューの制御を復旧し、内蔵ディスプレイを保護
maralcbrは、omarchy-pkgsのmasterブランチにある、Marcelo Alcantara名義のパッケージコミットに参加している。omacom/omarchy-pkgs@ccde0079f8b7では実行時のEFI変数への書き込みを有効にし、omacom/omarchy-pkgs@4323333a6dfbではその変数をシャットダウン時に保存する。これにより、起動メニューの呼び出し要求や起動設定の変更が次回の起動に反映される。
omacom/omarchy-pkgs@0aac17f135ecでは、M3 Airの内蔵ディスプレイに不具合が生じたことを受け、T8122での外部ディスプレイ用ファームウェア領域の予約を明示的に有効化する方式にした。この環境では、外部ディスプレイはデフォルトで無効のままとなる。これとは別に、omacom/omarchy-pkgs@fccc4321b01eではMac向けパッケージの設定を更新し、GPUドライバーがない場合にmpvがソフトウェアレンダリングを使えるようにした。いずれもパッケージにコミットされた変更であり、Omarchyの安定版としてリリースされたことを示すものではない。
マルチユーザー対応案で管理者と制限付きアカウントの保護策を整備
osbase77によるomacom/omarchy#16100は、引き続き未マージとなっている。管理者アカウントと制限付きアカウントを分け、個人のログインパスワードとは別に、ディスクのロック解除用パスワードを共有する案だ。複数のアカウントがある場合は、自動ログインを無効にすることも提案している。
omacom/omarchy#16100:issuecomment-6386646585で、lbssousaは、管理者によるマイグレーションの完了を制限付きユーザーの実行条件にするよう勧めた。また、ディスクのパスワードが保持されることや、生体認証の所有者が1人に限られる制約も指摘した。
osbase77は、マイグレーションの実行条件を追加したと回答した。ディスクのパスワード変更は手動のままとし、ユーザーごとの生体認証は別の作業に持ち越した。
その後、greptile-apps[bot]がomacom/omarchy#16100:discussion_r4368099902で移行時のリスクを指摘した。マシン全体のロックを導入する更新処理が、従来のユーザー別ロックを保持したまま動いているアップデーターと重なる可能性がある。これは未マージの提案に対するレビュー上の懸念であり、マルチユーザー機能が提供済みということではない。
端末応答の集中で起きるGhosttyのクラッシュにバックポートで対処する提案
eesoymilkがomacom/omarchy-pkgs#1554を提出し、上流の書き込みリクエストプールの修正をGhostty 1.3.1にバックポートすることを提案した。対象は、プログラムによる端末応答の読み取りが遅いときに起きるクラッシュで、herdrの起動に伴うパレット問い合わせの集中も含まれる。シングルインスタンスモードでクラッシュすると、Ghosttyの全ウィンドウが閉じることがある。
この提案ではOmarchyのepoll設定を維持し、イベントバックエンドの変更ではなくプールを修正する。eesoymilkの報告では、パッチ適用後のワークロード実行40回でクラッシュも応答の停滞もなかったのに対し、現行パッケージでは40回中7回クラッシュしたという。これは提案者による報告であり、バックポートは引き続き未マージとなっている。
インストーラーがオフラインでのツール準備中の問い合わせを回避、暗号化の事前キャリブレーションも提案
emirbによるquattroのコミットomacom/omarchy-iso@0f8ce0313613では、mise reshimをオフラインで実行する。初回使用時にインストールされるツールの準備中に、ネットワークのタイムアウトが起きるのを避けるためだ。Emir Beganovic名義のこのコミットでは、ディスク全体を使うテストインストールの所要時間が65秒から25秒に短縮されたと報告されている。
emirbによる別の未マージの提案omacom/omarchy-iso#324では、Argon2idのキャリブレーションを、ウィザードが開いているライブ起動環境で行い、暗号化フォーマット時にその結果を再利用する。結果がない場合や無効な場合、利用可能なRAMが4 GiB未満のマシンでは、従来どおりキャリブレーションを行う。フォーマット時間が8.07秒から1.97秒に短縮されたという数値は、提案者自身の測定によるものだ。
指紋設定にプラットフォーム別の同意確認フックとデバイス内データの削除処理を追加
scottjonesは、指紋の設定と削除を変更する、Scott Jones名義の2つのquattroコミットに参加している。omacom/omarchy@75d2206e0860では、任意で利用できるプラットフォーム別のフックを追加した。これにより、Apple SiliconのTouch IDでリーダーを有効にする前に、所有者の同意を求められる。同意が得られない場合や処理に失敗した場合は、指紋登録を中止する。
前提となるコミットomacom/omarchy@0d8edf3812e0では、チップ内で照合する指紋リーダーに保存された指紋を、ローカルの記録を削除する前に消去する。fprintdがまだ指紋を特定できる段階で処理するためだ。デバイス側での削除に失敗した場合は、その旨を報告して処理を続行する。いずれも開発ブランチのコミットである。
