出典
- Run the menu's guard readers and guards side by side (#15049)
- Make the menu's slowest hardware and network guards cheap (#15039)
- Keep the menu's package snapshot until a transaction changes it (#15042)
- Run the menu's guard batch once at startup, not once per menu file (#15048)
- Build bar panel content on first open instead of at startup (#15044)
- Resolve the audio volume sink on Pipewire changes instead of every 15 seconds (#15033)
メニューのチェックとシェルパネルの処理を削減
quattro開発ブランチへのコミットにより、メニューを開く際やシェルの起動時に繰り返していた処理が削減された。メニューのチェックは並行して実行されるようになり、インストール済みパッケージの情報はパッケージ操作で変更されるまでキャッシュされる。また、起動時の一連の処理を丸ごと二重に実行することも避けている。ハードウェアとWi-Fiのチェックにも、より負荷の小さい問い合わせを使う。コミットの説明によると、これらの変更を合わせてガード処理の時間が約195 msから55 msに短縮されたという。これは作者による測定値だ。omacom/omarchy@56be33258279
バーのパネルは初めて開いたときに内容を構築し、その後は保持するようになった。また、音声出力先の検出は15秒ごとのポーリングから、PipeWireの変更に反応する方式に変わった。これらはコミット済みの変更であり、安定版リリースの発表ではない。コミットにはdhhの関与が記録され、作者メタデータにはDavid Heinemeier Hanssonと記載されている。omacom/omarchy@4c1b4cb3a944 omacom/omarchy@84ba0c453f5e
クリップボードのプレビュー画像を小さくデコード
dhhは、クリップボードのサムネイルやプレビュー、メディアのアートワークを表示サイズに近い大きさでデコードする変更を提案した。現在の説明では、作者のマシンでクリップボードを開いた後のシェルのメモリ使用量が約50 MB減ったと報告されているが、第三者が検証した削減量ではない。この提案は取材期間中に作成され、その後、2026年10月13日に
dhhがquattroへマージした。omacom/omarchy#15200
greptile-apps[bot]のレビューでは、期待した削減効果が失われるケースが2つ指摘された。ファイル名に.svgを含むPNGが誤った処理経路に進むことと、極端に細長い画像が元のサイズでのデコードにフォールバックすることだ。
dhhは、SVGの判定条件を絞り、細長い画像のフォールバックにもサイズの上限を設けたと報告した。このやり取りには、レビュー中に行われた具体的な修正が記録されている。omacom/omarchy#15200:discussion_r4250797313 omacom/omarchy#15200:discussion_r4250930987
USBとThunderboltの承認機能を全面撤回
ryanrhughesはデバイス承認機能の全面撤回を提案し、quattroへマージした。単にメニューを隠すのではなく、承認機能そのものを削除し、有効化していたマシン向けの移行処理も含む。コミットされた変更には、ブート関連の再構築結果の検証、Thunderboltジャーナルの復旧、USBGuardがOmarchyの管理下にあるかの確認が含まれている。omacom/omarchy#15091 omacom/omarchy@defbf90e893e
greptile-apps[bot]は、独自に設定されたUSB保護を削除してしまう危険、ブート関連の再構築の失敗、通常とは異なる場所にあるブートパーティションへの対応を指摘した。現在の提案文には、USBGuardを削除する前にOmarchyの管理下にある証拠を確認すること、再構築したエントリーの検証が済むまで保留マーカーを残すこと、設定済みのブートパーティションを使うことが対策として記載されている。この説明は取材後に編集されたもので、マージ済みの撤回について現在の状況を補足している。
サンドボックス内のアプリに独立した入力を与えるエージェント専用シートを提案
KewkLWはエージェント専用シートを提案し、現在も未マージとなっている。現在の設計では、グラフィカルアプリをWaylandブローカーとbubblewrapサンドボックスの内側で動かし、ユーザーの入力を使えるままに、エージェントに専用のポインターとキーボードを与える。名前付きの操作部品とスクリーンショットにより、エージェントはユーザーのカーソルを借りずにそのウィンドウを操作できるようになる。提案本文は取材後に更新されている。omacom/omarchy#15087
10月12日の議論で、greptile-apps[bot]はクリップボードの所有権など、隔離に関する問題を指摘した。
KewkLWは、エージェントへの制御移行後に古いユーザー入力のシリアル値を消去したと報告し、その後、稼働中だが応答しないブローカーを、アプリが動いている最中に置き換えないようにしたと報告した。
jandruskは、専用のセキュリティレビューと、この機能を本体のソースツリーに含めるべきかについてのメンテナーの判断を求めた。
KewkLWはレビューを歓迎し、ホストのネットワークにアクセスできることを既知の制約として認めた。omacom/omarchy#15087:issuecomment-6120390481 omacom/omarchy#15087:issuecomment-6130214244 omacom/omarchy#15087:issuecomment-6134337515
N1x向けカーネルパッチでより深いサスペンド状態を目指す
ryanrhughesは、suspend-to-idleでStandby-DRIPSに到達できるようにするカーネルパッケージの変更を提案し、n1xブランチへマージした。パッチはファームウェアのアイドル状態の遅延処理を調整し、N1xシステムのNVMeで、PCIeリンクのより深い省電力状態を有効にする。ノートPCのスリープ中のバッテリー消費と発熱を抑える狙いだ。omacom/omarchy-pkgs#991
作者による一晩の測定では、ASUS ProArt P14の消費電力は0.77 Wだった。ただし、この測定には提案に含まれない追加パッチも使われていた。提出した2つのパッチだけを使った短時間のテストでは、1.3 Wを記録し、同じ深い省電力状態に到達した。いずれも作者が報告した結果であり、ブランチへのマージが安定版のリリースを意味するわけではない。
バッテリー駆動時に動画壁紙を一時停止する提案
dhhは、バッテリー駆動時にoweの動画壁紙を現在のフレームで停止させる変更を提案した。現在も未マージとなっている。現在の説明では、新規ユーザー向けのデフォルト設定と、oweの設定がない既存ユーザー向けの移行処理を用意し、既存の設定は維持するとしている。一時停止することで、電源を抜いている間に動画のデコードが続くのを防ぐ。omacom/omarchy#15219
greptile-apps[bot]は、当初の移行処理がXDG設定ディレクトリの移動に対応していないことを発見した。
dhhは、保存先を修正し、このケースを確認するテストを追加したと報告した。作者は設定の読み込みを確認できたものの、バッテリー搭載機がなく、実際に電源を抜いた際の動作は試せなかった。omacom/omarchy#15219:discussion_r4251962666 omacom/omarchy#15219:discussion_r4252141920
インストーラーに中国語コンソールを追加する提案
Raiden-MeixElysiaは、ほかのインストール項目を選ぶ前に英語か簡体字中国語かを尋ねるISOの変更を提案した。中国語を選ぶと、コンソールに中国語を表示できるようcageとfoot内で設定ツールを実行し、設定画面とインストール状況画面を中国語にして、インストール先のロケールを設定する。この提案は現在も未マージで、インストーラーやセットアップに関するほかの作業に依存している。omacom/omarchy-iso#263
作者は、オフラインの仮想マシンへのインストールで中国語ロケールとPinyin入力が動作する状態に到達したほか、英語でもテストハーネスを実行したと報告している。適切なディスプレイやフォントがない場合、提案中のインストーラーは仮想端末の表示を英語に切り替える一方、インストール先の中国語ロケールは維持する。言語の選択と地域の選択は引き続き別々に行う。
権限昇格の問題を受けTormarchyの検証申請を取り下げ
TripleU613は、提出されたコミットにパスワードなしで権限昇格できる経路があると
HANCORE-linuxが指摘したことを受け、Tormarchy 1.2.0のマーケットプレイス検証申請をクローズした。レビュー担当者によると、プログラムの実行に広範な権限を与える設定により、browser-execが呼び出し元の指定したコマンドをrootとして実行できたという。これは検証申請の取り下げであり、検証済みアップデートの公開ではない。omacom/omarchy-plugin-marketplace#11155
TripleU613は指摘を認め、特権で実行できる経路を特定のサブコマンドに限定し、rootでのブラウザー実行を拒否する修正を上流で行ったと報告した。作者は、この修正を含むリリースについて改めて申請すると述べた。この回答から確認できるのは修正が報告されたことまでであり、差し替え版がマーケットプレイスの検証を通過したことまでは示していない。omacom/omarchy-plugin-marketplace#11155:issuecomment-6125303525
ポータル再起動の結果からディスクリプター枯渇の原因を絞り込む
joetossellは、xdg-desktop-portal-hyprlandを再起動すると、33個のウィンドウをすべて開いたまま、Hyprlandのファイルディスクリプター数が8,479から549に減ったと報告した。この測定は、蓄積したキーマップのディスクリプターと滞留したポータル接続の関連を示し、そのセッションで使える回避策も提示した。根本の問題は未解決のままだ。omacom/omarchy#8331:issuecomment-6121916979
ソースコードの分析をもとに応答したomarchybotは、キーマップが保持され続ける原因として、通常のWayland接続よりも、古い入力キャプチャーセッションとそのEISキューのほうが説明に合うと論じた。また、複数の部分からなる上流の修正を説明し、コメント時点ではポータル側の修正がまだレビュー待ちだとしていた。
joetossellのマシンで原因となった入力キャプチャークライアントは特定されていない。そのため、これはユーザーの測定とソース分析に裏付けられた診断であり、Omarchyで提供済みの修正ではない。omacom/omarchy#8331:issuecomment-6122210613
