CJK入力対応がメニュー検索、字形設定、インストーラーの選択肢に広がる
dhhは10月15日、
omarchybotによるomacom/omarchy#15508を開発ブランチのquattroにマージした。対応するコミットでは、メニュー検索で入力メソッドによる変換中の入力を扱えるようにし、日本語・韓国語・中国語の字形を選ぶ設定と、Fcitxの候補ウィンドウへのテーマ適用を追加した。標準の字形に明示的に戻した場合も、その選択を保持し、後から言語設定を行っても上書きされないようにしている。
キーボード関連の変更では、別のラテン文字配列を使っていても、新たに設定したハングル・注音・倉頡の入力エンジンが想定どおりの物理キー位置で動作するようにした。韓国語の設定は右Altと右Ctrlによる入力切り替えに対応し、香港向けにはインストーラーで倉頡を選べるようになった。これに対応するISOの検証処理は、omacom/omarchy-iso@af820ef61395としてquattroにコミットされた。
レビューへの返信で、omarchybotは使い捨てのVMで実際にMozcの変換入力を試し、アンインストールの確認画面の背後にある検索欄に変換中のテキストが入力されないことも確認したと報告した。これはコントリビューターによる検証報告であり、omacom/omarchy#15508:discussion_r4277973486に記載されたユニットテストとは別のものだ。
出典
- Support the NVIDIA N1x laptops
- Build one aarch64 image for every board
- Add the NVIDIA N1x kernel, driver and platform packages (#930)
- Build the aarch64 image on the linux-omarchy edge publishes
- ISO build: require signatures on Omarchy's own packages on aarch64 too
- List the ProArt P14's amplifier firmware with the optional packages (#15557)
ARM対応でN1xノートPCのサポートと共通インストールイメージの整備が進む
ryanrhughesは10月15日、omacom/omarchy#14820をquattroにマージし、NVIDIA N1x搭載ノートPCの動作対応を追加した。現在の説明では、ASUS ProArt P14とDell XPS 16を対象に、プラットフォームの検出、オーディオ、電源管理、USB4ドッキングへの対応を挙げている。関連するカーネル、ドライバー、プラットフォーム用パッケージの変更は、パッケージリポジトリのmasterブランチにomacom/omarchy-pkgs@b6ace05ccc4bとしてコミットされた。ただし、これらの出来事だけではOmarchyの安定版リリースが行われたとは確認できない。
birkskyumはomacom/omarchy-iso#258でaarch64向けの共通USBインストールイメージを提案し、
ryanrhughesがn1xブランチにマージした。プラットフォーム用のパッケージはインストール時に選択する仕組みで、macOSからインストールを開始するApple Silicon搭載Macは対象外となる。提案には、Yoga Slim 7xで起動時に画面が黒いままになることがある点や、このイメージを使ったノートPCへのインストール試験が未実施である点など、ハードウェア検証が不十分なことも明記されていた。
その後、quattroではbirkskyumによるomacom/omarchy-iso@c65bb6743486により、ローカルにパッケージ一式を用意しなくても、edgeで公開されたカーネルを使ってイメージをビルドできるようになった。
emirbによるomacom/omarchy-iso@c799bfcbdca9では、aarch64イメージにダウンロードするOmarchyパッケージに署名を必須とした。また、
ryanrhughesはomacom/omarchy@8a787b6a8becでアンプのファームウェアパッケージを一覧に追加し、ProArtへのオフラインインストールがパッケージ不足で止まるのを防いだ。
1Passwordの認可修正がstableパッケージに反映
レビュー中に修正方針が変更された後、dhhは
calledtoconstructによるomacom/omarchy-pkgs#489をmasterにマージした。公開済みパッケージでは、polkitアクションの所有者にビルド用アカウントが指定されており、CLIとSSHエージェントの認可に影響していた。当初の提案は所有者をwheelグループに置き換えるものだったが、
omarchybotは、polkitがアクションの所有者を確認する際に、そのグループを個々のユーザーに展開しなかったと報告した。
omarchybotはブランチを修正し、インストール時とアップグレード時に、所有者となるユーザーを個別に書き出すようにした。対象はUID 1000から9999までの最初の10ユーザーとするベンダーの規則に従っている。ワーカーの実行報告では、修正したパッケージで認可要求が正常に処理されたとされている。その後、
github-actions[bot]はomacom/omarchy-pkgs#489:issuecomment-6193109904で、バージョン8.12.40-3を両アーキテクチャ向けにedge、rc、stableで公開したと報告した。後から作成したユーザーは、次回の1Password更新時に追加される。
エージェントの情報収集機能の提案で、認証情報の送信範囲と古い使用量データの扱いを厳格化
omacom/omarchy#14040は10月19日の確認時点で未マージだった。10月18日に更新された現在の説明では、エージェントパネルの情報収集機能の拡充と、デフォルトエージェントを起動するランチャーに共通仕様を設けることを提案している。10月15日の具体的な動きとしては、dhhのアカウントから、ClaudeがDHHの代理で投稿したと明記された返信があり、認証情報の扱いと保持している使用量データの修正を報告している。
omacom/omarchy#14040:discussion_r4279094377で、dhhは、キーが別のエンドポイントに渡らないよう、プロキシのリダイレクト先と最終的な接続先を、設定済みのスキーム、ホスト、ポートに限定したと報告した。ほかの返信では、Antigravityの利用上限のキャッシュをアカウントごとに分けたこと、レスポンスに上限情報がない場合はCodexの直近の利用枠を古い情報として保持すること、廃止した収集機能の不要な使用量ファイルを削除することが報告された。
dhhはまた、Syntheticの段階的な利用枠回復の時刻を、利用枠全体のリセット時刻として扱うことを見送った。保持した応答は古い情報として扱い続け、サービスが提供するリセット時刻だけを使うべきだと説明している。提案の現在の説明によれば、収集機能のテストには実際のサービスや認証情報ではなくオフラインのフィクスチャを使用しており、報告された確認結果から判断できる範囲には限りがある。
バーの並べ替えでウィジェットを保持し、セクションの配置方法を変更
outfoxxedは10月15日、omacom/omarchy#15517を作成してquattroにマージした。この変更では中央のボックスを周囲の領域から分離し、並べ替えの際にウィジェットを作り直さないようにした。
PRには、ドラッグ操作の改善と、トレイやインジケーターなど展開するウィジェットの伸びる方向の修正も記載されている。これは開発ブランチへのマージであり、提示された情報には安定版のリリースを示す記録はない。
中国向け設定の提案、追加リポジトリへの信頼をOmarchyミラーの利用に置き換え
xdangerによるomacom/omarchy#13690は、10月19日の確認時点で未マージだった。10月15日、
omarchybotは、メンテナーの指示で提案を拡張した後、5件のコミットをpushして説明を書き直したと報告した。提案されているWorld/China設定は、中国本土でダウンロードが遅かったり接続できなかったりする問題に対応するため、パッケージミラーと開発ツールのレジストリをまとめて切り替えるものだ。
修正版では、追加のarchlinuxcnリポジトリとキーリングを削除し、代わりに、同じ署名済みパッケージを配信するOmarchyの中国ミラーを優先する。omarchybotは、キーリングの追加によってパッケージ署名の信頼対象が広がってしまうと説明した。切り替え機能には、ロールバック処理とユーザーのレジストリ設定を保持する処理も追加された。
omarchybotはomacom/omarchy#13690:issuecomment-6185224082で、新規のワーカー環境を使い、ChinaからWorldへの実際の切り替え、パッケージのダウンロード、開発ツールのレジストリをテストしたと報告した。これらはコントリビューターによる結果報告であり、そのコメントには、提案が引き続きメンテナーの対応待ちであることが明記されている。
Waydroidの提案、Androidからホストサービスへのアクセスを制限
EzekielOgunkunleによるomacom/omarchy#15503は、10月19日の確認時点で未マージだった。Waydroidを通じてAndroidのインストールとアプリの起動を行い、各アプリをサイズ変更可能な個別ウィンドウで表示し、メニューにInstallとRemoveを追加する提案だ。10月15日のコメントには、コントリビューターのIntel UHD 620搭載テスト機で撮影したとされるスクリーンショットが添付されていた。
同日その後、EzekielOgunkunleはomacom/omarchy#15503:issuecomment-6198075225で、レビューの指摘5件に対応したと報告した。修正では、コンテナからホストのDHCP・DNSサービスへのアクセスを制限し、対話式のアプリ選択画面をターミナルで開くようにしたほか、同名のアプリを区別できるようにし、パッケージの削除に失敗した場合に成功と報告しないようにした。
現在のPR本文は10月16日に更新されている。現時点の情報として、ホストとのファイル共有は今後の対応とし、このハードウェアで公式イメージを使った際、負荷の高い使い方ではAndroidのコンポジターがクラッシュすることをコントリビューターが確認したと記載している。この統合は引き続き提案段階にある。
Ragtop、補助プロセスの引数に入力文字を渡さないよう修正
背景となる10月13日のomacom/omarchy-plugin-marketplace#11433での議論で、HANCORE-linuxは、新たに使用したパスワード内の非ASCII文字が補助プロセスの引数に現れることを指摘した。10月15日、
sclemanceは、より広い範囲の入力内容が露出していたことを確認し、掲載されていた0.44.0のスナップショットも影響を受けると述べ、0.45.1で修正したと報告した。
sclemanceは、文字ごとに外部プロセスで検索する処理をプロセス内のキーマップ索引に置き換え、入力したテキストがjournalのメッセージに含まれないよう例外報告を制限したと説明した。omacom/omarchy-plugin-marketplace#11433:issuecomment-6198375016では、修正後の入力テストで検索結果が従来と同等であり、入力文字を含む補助プロセスが発生しなかったと報告している。
HANCORE-linuxは10月15日、以前の検証依頼をクローズした。
sclemanceは差し替えた対象のレビューを依頼し、その後、
github-actions[bot]がRagtopのマーケットプレイス更新をomacom/omarchy-plugin-marketplace@43c2a2b65a0fとしてmainにコミットした。提示されたコミットメッセージからは、公開したバージョンを特定できない。
OMARemote、クリップボードの自動読み取りを停止し、明示的な貼り付けに制限を設定
HANCORE-linuxは、OMARemoteの検証依頼が前提とするクリップボードの扱いに異議を唱え、リリース済みのQtコードでは貼り付け可否の自動チェック中に依然としてクリップボードのテキストを取得していると指摘した。
RFdeGrootは、リリース版ではなく新しいブランチを確認していたと認め、以前のフォーカスに基づく回避策がクリップボードの読み取りを増やしていたと述べた。
その後、RFdeGrootは、入力欄を編集可能なままにし、クリップボード変更の自動チェックを切り離し、コンテキストメニューを無効化したと説明した。明示的な貼り付け操作は別プロセスを経由させ、実行時間を2秒、データ量を16 KiBに制限した。omacom/omarchy-plugin-marketplace#11361:issuecomment-6188195421では、画面を表示しないテストで、フォーカスやクリップボードの変更によってクリップボードのテキストが取得されないことを確認したと報告している。
RFdeGrootはomacom/omarchy-plugin-marketplace#11361をクローズし、OMARemote 0.7.0を必須とするプラグインの改訂版で置き換えたと報告した。これは修正の報告と差し替え後の検証依頼を記録したものであり、マーケットプレイスでの検証完了を示すものではない。
サードパーティーストアの報告で、更新フックに残り続けるリスクを指摘
Dankestrickはomacom/omarchy-plugin-marketplace#11590を開き、マーケットプレイスの掲載情報をコピーし、更新後に実行されるフックをインストールするサードパーティーストアについて報告した。報告によると、このフックはリモートのカタログをダウンロードし、Omarchyの更新後にroot権限でパッケージをインストールできるものだった。
Dankestrickは、調査した範囲では悪意あるペイロードは見つからなかったと明言している。
10月15日の続報で、Dankestrickは、不正利用の通報を受けてドメインが停止され、関連するGitHubアカウント2件が削除されたと報告した。なお懸念として残ったのは、すでにユーザーのマシンにインストールされたフックだった。報告者によれば、このフックは動作を続け、ドメインが復活すればリモートからのインストール経路も復活する可能性がある。このIssueは10月19日の確認時点でも未解決だった。これらの調査結果と措置の実施状況は、いずれも報告者によるものだ。
テーマ紹介動画を独立したパッケージに分離
dhhに関連するコミットomacom/omarchy-pkgs@e310103834fcにより、master上で20本のテーマ紹介動画が専用パッケージに移された。コミットの説明によると、動画は160 MBの開発版パッケージのうち92 MBを占め、変更されることはまれなのに、quattroの最新コミットを取り込むたびにダウンロードし直されていた。
Omarchyの開発版と通常版のパッケージは、どちらも分離された動画パッケージに依存するようになった。そのバージョンは、紹介動画が最後に変更されたコミットに固定されている。これはコミット済みのパッケージ構成の変更であり、提示された記録だけでは各配信チャンネルで公開されたかどうかは確認できない。
